生物多様性・食糧・水

2004年12月24日

 

「水を守る」国際賞で沖縄の高校生が最高賞に

Keywords:    NGO・市民  化学物質  市民社会・地域 

 

水問題を解決するためのすぐれた活動を表彰する、ストックホルム青少年水大賞で沖縄県立宮古農林高校が最高賞を受賞した。2004年8月にストックホルムで表彰式が行われ、同校3年の川平勉君ら3人に賞金5000米ドル(約55万円)とクリスタルのトロフィーが贈られた。

同大賞はストックホルム水基金が主催し、20歳未満の高校生、または同等の学校の生徒を対象に、環境、科学、社会、技術的な分野での水問題に関連した調査研究活動を毎年表彰している。8回目の今年は25カ国の代表が参加した。

宮古農林高校の地元、宮古島では唯一の飲料水源である地下水が、サトウキビ生産で使われる化学肥料中の硝酸態窒素に汚染されている。同校は、この問題の解決策として、環境にやさしい有機肥料を開発して農家への普及に力を入れた。「この開発方法は世界の多くの場所でも応用できる」と選考委員会は評価している。

有機肥料は、化学肥料として使われる大量のリン酸が、作物に利用されずに土壌に蓄積していることから、リン酸の利用率を高める目的で開発された。土壌から分離したリン溶解菌とサトウキビ工場の副産物などを活用している。この有機肥料の併用で化学肥料の使用量を減らし、地下水汚染の軽減が期待できる。



http://www.japanriver.or.jp/taisyo/




登録日時: 2004/12/24 01:39:09 PM

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