3R・廃棄物

2004年08月11日

 

形状記憶とリサイクルを両立?NECがバイオプラ開発

Keywords:  3R・廃棄物  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  環境技術  生態系・生物多様性 

 

日本電気(NEC)はこのほど、熱と外力によって変形したプラスチックを元の形状に戻すことが可能な形状記憶性、および優れたリサイクル性を有する植物原料のバイオプラスチックを、世界で初めて開発した。

これは、代表的なバイオプラスチック素材であるポリ乳酸に、高温での解離と冷却時の再結合を繰り返せる熱可逆結合を持たせることにより実現したもの。

このバイオプラスチックは、熱と外力で変形しても、ヘアドライヤーなどで実現可能な温度(60℃程度)で約30秒間加熱することにより、簡単に元の形状に戻すことができる。また、使用済みのものを160℃程度の成形温度で加熱すると、分子間の結合部が解離して溶融でき、再利用が可能となる。

NECは資源の有効活用を目指し、環境配慮型素材の研究に取り組んでいる。今回の新素材バイオプラスチックも、薄型化がますます進むパソコンなど、電子機器への将来的な実用化を目指している。



http://www.nec.co.jp/press/ja/0405/1702.html




登録日時: 2004/08/11 09:37:04 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ