3R・廃棄物

2004年05月14日

 

自然と環境に優しい京都府の公共事業推進方策

Keywords:  3R・廃棄物  地方自治体  政策・制度  生態系・生物多様性 

 

京都府は2003年12月、公共事業を自然と環境に優しいものとして導いていくための指針、"『環(わ)』の公共事業行動計画"をまとめた。府の公共事業全体をできるだけ環境に配慮したものにしていくこと、また公共事業を通じてそれぞれの地域にふさわしい環境を創造するとともに、地域における資源やエネルギーの循環を支える基盤の整備を目標としている。

京都府は、民間の事業に比べ一般に規模の大きい公共事業について、自然環境や生態系に及ぼす影響が相対的に大きくなること、それによって環境と地域社会の関わりや地域固有の景観などにも変化を与えることを懸念。2003年7月より自然と環境に優しい公共事業についての検討委員会を設け、府民の意見も募集して同計画を作成した。

空間、時間、資源・地域環境、そして事業に取組む際の組織の4つの視点から、求める公共事業の在り方を模索。人と自然が共生する環境共生型の地域社会を目指すため、1:「環」境にやさしい公共事業の推進、2:「環」境をつくる公共事業の推進、3:循「環」を支える公共事業の推進、という3つの方策を打ち出した。計画の名前にも、この3つに共通する「環」を冠した。

今後の検討項目として、府は「環境配慮」を入札条件とする総合評価落札方式、戦略的アセスメント(計画段階における事前事業評価)、天然鮎の遡上する川づくり、風の吹き抜けるまちづくり、公共事業のゼロエミッション化(地産地消型公共事業)の検討、木質バイオマス事業化検討、渓流における生態系保全手法の共有化などを挙げている。



http://www.pref.kyoto.jp/intro/21cent/kankyo/wa/index.htm




登録日時: 2004/05/14 10:02:08 AM

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