政策・制度・技術

2003年12月19日

 

琵琶湖の外来魚、2ヶ月間で16トン回収

Keywords:  政策・制度  NGO・市民  地方自治体  生態系・生物多様性 

 

滋賀県では、2003年7月-9月の2ヶ月間実施していた外来魚再放流禁止に向けた普及活動、「ノーリリースありがとう券」実験事業を終了した。これは、琵琶湖などで釣り上げたブラックバスなどの外来魚をリリースせず、所定の引換所に持っていった人に、県内のNPOが発行する地域通貨「ノーリリースありがとう券」を重量500gにつき1枚配布するというもの。

「ありがとう券」は県内32ヶ所の協力店舗のほか、草津市商店街連盟加盟店を中心に流通している「おうみありがとう券」(発行:地域通貨おうみ委員会)協力店約220店舗でも利用可能。ノーリリースありがとう券1枚で100円相当の商品やサービスと交換できる(釣り銭の受け取りや換金は不可)。

この2ヶ月でありがとう券と引き換えられた外来魚の総重量は、15,915.5kgにも達した。持ち込まれた外来魚の件数は、3,847件。ただし、グループや釣りの大会後一括しての持ち込みもあったため、このキャンペーンに参加した個人の数はこれを上回ると考えられる。事業開始当初は、引換期間を9月末日に設定していたが、準備された3万枚のありがとう券がなくなったため、9月5日で引換期間終了となった。

担当の琵琶湖レジャー対策室では、今回の実験結果をもとに、事業の問題点や評価を踏まえて今後同様のキャンペーン実施について検討する。



釣り上げた外来魚を地域通貨に交換 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/355-j




登録日時: 2003/12/19 09:00:46 AM

英語記事はこちら


 


 

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