エコ・ソーシャルビジネス

2003年08月11日

 

世界初、灯油型の燃料電池の実証試験開始

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(製造業)  再生可能エネルギー 

 

出光興産は2003年7月下旬より、市販灯油を燃料とする固体高分子形燃料電池(PEFC)システムの実証試験を開始する。灯油を使うシステムとしては世界で初めて。種々の条件下で試作機の運転試験を行って実用性能を確認し、改良を進める。

灯油は全国で広く使用され利便性に優れた燃料だが、都市ガスなどに比べ炭素数が多いため、灯油からの水素製造は難しいとされてきた。同社は研究開発を行ってきた高性能・長寿命の灯油用脱硫剤(灯油から硫黄分を取り除く)と改質触媒(灯油から水素を作り出す)を用いることにより、この課題を克服。

この水素製造技術と燃料電池本体を組み合わせて、市販灯油を燃料とする5kW級PEFCシステムを、石川島播磨重工業株式会社の協力で試作、パッケージ化した。

同社では、既存インフラを利用でき、エネルギー密度が高く、貯蔵・流通の面でも効率的である灯油を燃料とした家庭・業務用燃料電池システムの早期実現化をめざす考え。





登録日時: 2003/08/11 09:48:17 AM

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