2003年04月16日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 再生可能エネルギー
東芝は、ノートパソコンを駆動する「ダイレクトメタノール型」燃料電池の開発に成功したと発表した。リチウムイオン電池の代わりに、ノートパソコンに直結するタイプは世界で初めて。2004年中の製品化をめざす。
ダイレクトメタノール型燃料電池は、メタノールを直接電池に供給し、化学反応により、発電する方式。開発品は平均 12W、最大 20Wの出力が可能で、100ccの燃料で約10時間、50ccで約5時間持つ。また、燃料カートリッジを交換することで、連続して電源供給が可能となり、従来のリチウムイオン電池のような充電時間は不要となる。
情報化社会の進展に伴って、ノートパソコン、携帯電話、PDAなどのモバイル機器が急速に普及しているが、特にパソコンでは、CPUの高速化や映像の高画質化、ワイヤレス接続といった、高性能化の進展に伴って消費電力量が増加している。このため、現在のリチウム電池を超える電力供給が可能な新たな電源の開発とその小型化をめざして、各社が開発を進めている。
今回東芝が開発した燃料電池は、高濃度メタノールを使用しても高効率で発電できる「希釈循環システム」により、燃料カートリッジの体積を10分の1以下にするなど、小型化を進めた。 サイズは、横275mm、奥行き75mm、高さ40mmで、重さは900g。
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2003_03/pr_j0501.htm
登録日時: 2003/04/16 09:34:28 AM
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