エコ・ソーシャルビジネス

2002年11月24日

 

トヨタと日野、燃料電池ハイブリッド大型バスの公道走行を開始

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1トヨタ自動車と日野自動車が共同で開発した高圧水素ガスを燃料とする燃料電池ハイブリッドシステム搭載のノンステップ大型路線バス「FCHV-BUS2」が、国土交通省の大臣認定を取得した。燃料電池バスとしては初めての取得で、近々にナンバープレートの交付を受け、公道走行試験を開始する予定。

トヨタは、燃料電池ハイブリッド車の開発を積極的に進めており、乗用車については、本年末を目処に、日本および米国での限定販売を予定している。

一方、公共交通機関としてのバスについては、両社ともに、かねてより、大都市の大気環境や自動車騒音の改善、人流・物流の効率化など、道路交通環境の改善に積極的に取り組んでおり、その一環として、昨年6月には日野製ノンステップ大型路線バスをベースとした燃料電池ハイブリッド大型バス「FCHV-BUS1」を開発。今回これを改良した60人乗り仕様など合計4台の「FCHV-BUS2」が公道走行に必要な大臣認定を取得した。

「FCHV-BUS2」は、高圧水素タンクをルーフに装備し、トヨタが開発した高性能燃料電池「トヨタFCスタック」を「FCHV-BUS1」の1基から2基に増設することによりスタックの出力を90kW×2に向上させるとともに、モーターは最高出力80kW×2、最大トルク260N・m×2とし、高性能を追求。 また、燃料電池に加え2次電池を搭載し、制動時のエネルギー回生を可能とするとともに、車両の運転状況に応じモーターへの電力供給を精密に制御するハイブリッドシステムを踏襲し、高効率な運転が可能なことが特徴。

今後の公道走行試験は、国等の推進する関連プロジェクトと連携して実施する。 両社では、独自の燃料電池の優れた性能を実証するとともに、路線バスとしての要件を想定した各種走行データを収集し、実用化に向け開発をさらに進展させる計画。

* FCHV : Fuel Cell Hybrid Vehicle


http://www.toyota.co.jp/jp/news/02/Sep/nt02_9019.html




登録日時: 2002/11/24 07:22:32 AM

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