2002年08月26日
Keywords: 3R・廃棄物 エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 政策・制度
松下電器は、4月から、工場やオフィスビルを対象に「あかり」を提供する「あかり安心サービス」事業を開始した。
顧客は蛍光灯を買うのではなく、「あかり」という機能だけを利用し、毎月定額のサービス料金を払う。蛍光灯の所有権を顧客に移さず、使用後の蛍光灯は回収して再資源化する。顧客は、蛍光灯の初期コストを分散して平準化できるうえ、廃棄費用を含めれば、15-20%の経費削減が見込めるという。所有権を持たないので、法が義務づけるマニフェストの管理業務も不要になる。
松下電器は、「ハード(機器)単体のビジネスモデルは、20世紀で終焉した」と、「あかり安心サービス」を先進的モデルとして位置づける。蛍光灯は、他社との差別化が難しく、価格競争が厳しい。モノではなく「あかり」という機能を提供することで、顧客を囲い込み、廃棄処理費の部分でさやを稼ぐことも可能になる。
登録日時: 2002/08/26 11:59:38 AM
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