2015年08月17日
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総合住生活の大手企業LIXILは東北大学と共同して災害時にもトイレを快適に使用できる「ゼロ・エネルギー・トイレ(ZET)」に関する研究を2014年7月から行っている。同研究の一環として、同社は2015年6月2日、水洗トイレ便器へ給水する際の水流を活用して発電し、トイレ内の照明エネルギーを賄うゼロエネルギートイレ照明システムを開発したと発表した。
同システムは、災害時に外部電源が途絶しても、上下水道に大規模な損壊がない場合、水流による自家発電、蓄電、高効率LED照明および制御によりトイレを使用可能にする。同時に、暗所において最小の消費エネルギーでより高い明るさ感が得られるプルキンエ効果(薄暗い所では、短波長の青色のものが明るく見え、長波長の赤色のものが暗く見える現象)を活用したLEDを新たに開発した。
東北大学構内に2014年12月に設置したZETの実証サイトにおいて、男女トイレごとに発電量や蓄電量、照明電力使用量などの計測を行い、照明電源が自家発電によって確保できることを確認した。今後は、実証研究により快適で高効率な運用ロジックを確立し、安定的なシステムを構築する考え。