化学物質

2013年10月17日

 

NEDOなど、蒸留工程の省エネに役立つ無機分離膜を開発

Keywords:  化学物質  大学・研究機関  環境技術 

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2013年6月24日、早稲田大学、JX日鉱日石エネルギー、日立造船、三菱化学、千代田化工建設、ノリタケカンパニーリミテド等と協力し、石油化学工場の蒸留工程の省エネルギー化に役立つ無機分離膜の開発に成功したと発表した。

化学産業において分離・精製を目的とする蒸留工程では、同産業で使われるエネルギーの約40%を消費すると言われている。同工程に新開発の無機分離膜を組み合わせることで、50%以上の省エネ化が期待できる。

今回、水とイソプロピルアルコール(IPA)の混合物から水を取り除く方法を対象に無機分離膜の開発を行い、分離性能に優れた長さ1mの膜エレメントの製造技術を確立した。2013年2月から、実際のIPA工場に設置した試験装置(処理量60kg/h)で、無機分離膜の性能評価試験を行い、連続運転200時間超を世界で初めて達成した。

今後、分離性能と耐久性能について実環境下での評価を重ね、2014年度以降には早期の実用化を目指して、規模を拡大した実証試験の実施を検討する考え。

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