若い女性の自立を支援するハンドブックを発行

Copyright 横浜市男女共同参画推進協会

全国女性会館協議会は2012年12月、若い女性の社会参加や就労の支援を目的とした『"ガールズ"自立支援ハンドブック』を発行した。

編集にあたった横浜市男女共同参画推進協会が、15～35歳を対象として2008年に行った調査では、定職のない若い女性は、職場や学校における人間関係のトラブルやいじめ、摂食障害、性被害など、生活上の困難な体験を重層的かつ継続的に経験している割合が高いことが明らかになった。非正規・短期間就労と無業を繰り返し、結婚や仕事など将来が見通せない姿も浮き彫りになった。

一方で、若者の職業的な自立支援サービスは、利用者の７割を男性が占め、女性には活用されていない。また、女性は無業でも「家事手伝い」と見なされ、問題が顕在化しにくいことなどから、働きづらさや生きづらさを抱える若いシングル女性に向けた社会資源が限られていることもわかった。

こうした背景から、同協会では2009年から各種講座を通して、シングルの若い女性を対象とした自立支援事業を行っており、その成果を今回のハンドブックにまとめた。同協会では、医療・精神保健・教育・就労・市民活動支援に携わる団体と連携し、困難を抱えた女性が人とかかわる機会や、ボランティアおよび就労体験先などを広げていきたいと考えている。

ハンドブックは定価500円。購入の申し込み・問い合わせは全国女性会館協議会（Tel. 03-6426-1700）まで。