エネルギー・地球温暖化

2013年01月13日

 

三菱重工、米国で石炭火力排ガスからのCO2回収・貯留一貫実証試験を開始

Keywords:  地球温暖化  企業(製造業) 

 

三菱重工業は2012年9月14日、米国大手電力会社サザンカンパニーと共同で進めている石炭火力発電所排ガスからのCO2回収・貯留実証試験において、CO2の地下貯留を開始したと発表した。石炭火力発電所を対象に、世界最大規模の500トン/日のCO2回収と貯留を一貫して行うのは世界初。

実証プラントはアラバマ州にあるサザンカンパニーのバリー火力発電所に建設され、CO2回収能力は15万トン/年、回収率は90%超。同社と関西電力が共同開発した吸収液を用いたプロセスの採用により、他の方式より省エネであることが特徴。

回収・圧縮したCO2は、約19.3km西にあるシトロネル・ドームの地下3000~3400mにある帯水層に注入貯留する。州政府の許可を受けて貯留を開始し、すでに500トン/日規模に達した。CO2貯留は、米エネルギー省の温室効果ガス対策プロジェクトの一環として行われている。

同社は、全体の基本計画からエンジニアリング、機器供給、実証運転時の技術サポートまで担当している。今回の参画を通じて、石炭燃焼排ガスからのCO2回収技術の商用化実現へとつなげる考え。

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