2012年07月13日
Keywords: 3R・廃棄物 企業(製造業) 地方自治体 環境技術
神戸市は2012年3月30日、「KOBE ハーベスト(大収穫)プロジェクト」によるリン回収実証事業が、国土交通省が公募した平成24年度下水道革新的技術実証事業(B―DASHプロジェクト)に採択されたと発表した。水処理・環境エンジニア会社の水ingと肥料会社の三菱商事アグリサービスとの共同研究。
この技術は、下水から効果的に回収したリンを農地の肥料に利用するもので、消化汚泥にマグネシウムを加えることで簡単にリンを取り出すことができる。2013 年1月より神戸市東灘処理場で実施の予定。
大阪湾や瀬戸内海などの閉鎖性水域では、水質保全のために赤潮の原因となるリンを除去する必要がある。一方で、農業用の肥料として需要の多いリンは、埋蔵量に限りがあり国際的に枯渇が懸念される中、日本は全量を輸入に依存している。
今後、無限の資源宝庫である下水道から貴重資源であるリンを効率的に回収し、良質な肥料として活用することを目指すとしている。
登録日時:2012/07/13 06:00:15 AM