エネルギー・地球温暖化

2011年09月28日

 

年平均の大気中CO2濃度、2010年に過去最高を記録

Keywords:  地球温暖化  政府 

 

JFS/Japan's Meteorological Agency Reports Record High Atmospheric CO2 for 2010
Copyright 気象庁


気象庁は2011年6月1日、温室効果ガス観測を実施する国内観測地点で、2010年の年平均大気中CO2濃度が過去最高になったと発表した。同庁は、岩手県大船渡市綾里、東京都小笠原村南鳥島、沖縄県八重山郡与那国島の国内3地点で、大気中のCO2濃度を観測している。これらの地域での観測の結果、2010年の年平均値(速報値)は3地点でそれぞれ393.3ppm、390.5ppm、392.7ppmと、これまでで過去最高であった。

CO2濃度は2001~2010年の10年間に3地点の平均で2.0ppm/年の割合で増加を続けており、この値は、1991~2000年の10年間の1.7ppm/年に比べて大きい。国内で最初に長期連続観測を開始した綾里では、1987年の観測開始以来、CO2濃度は42.1ppm増加している。

また、CO2濃度は春に最も高くなるが、同年4月の観測値(速報値)が得られた2地点では、396.4ppm(南鳥島)、398.4ppm (与那国島)と、ともに観測開始以来の月平均値の最高値を記録した。綾里は同年3月の東日本大地震の影響により、4月の観測値が得られなかった。

CO2濃度は産業革命以前に比べ37%増加 「気候変動監視レポート2008」(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029313.html
日本国内、および世界の大気中の二酸化炭素濃度、さらに増加(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023030.html

登録日時:2011/09/28 06:00:15 AM


English  

 

参照元

2011年4月までの日本の大気中二酸化炭素濃度について
http://www.jma.go.jp/jma/press/1106/01a/2010CO2.html


 

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