エネルギー・地球温暖化

2003年06月04日

 

日本国内、および世界の大気中の二酸化炭素濃度、さらに増加

Keywords:  地球温暖化  政府 

 

気象庁は3月19日、2002年の日本の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が前年度比2.0-2.4ppm増加し、引き続き増加傾向にある、との観測結果を発表した。また2001年の世界の平均CO2濃度は371ppmで、産業革命以前と比較して33%増だった。

国内3地点で実施されている定常観測によると、2002年のCO2年平均濃度は、岩手県綾里で375.8ppm、東京都南鳥島で373.8ppm、沖縄県与那国島で375.5ppm。前年と比べると、綾里で2.4ppm、南鳥島、与那国島で共に2.0ppmの増加となり、各地点ともこれまでの平均の年増加量を上回る増加量となった。

気象庁では、2002年の世界の地上気温が1880年以降で2番目に高かったことと関係しているのではないか、と述べている。気温が高くなると、陸上生物圏の呼吸や土壌有機物の分解が活発になってCO2の大気への放出が強まり、濃度増加量が多くなることが知られている。

気象庁は、地球温暖化やオゾン層破壊などの問題に対処するため、世界気象機関(WMO)の「全球大気監視(GAW)」計画に参加し、CO2をはじめとする温室効果ガスの観測や世界各国の観測データを収集・品質管理、解析、情報提供を行っている。




登録日時: 2003/06/04 09:51:18 AM

英語記事はこちら


 


 

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