幸せ経済社会研究所、設立記念シンポジウムを開催

ジャパン・フォー・サステナビリティ（JFS）は2011年１月、経済成長を前提としない幸せのあり方を模索し"真の幸せのための経済や社会のあり方"について研究するため、枝廣淳子が代表を務める有限会社イーズによる「幸せ経済社会研究所（ISHES）」の設立に協力した。

同研究所では、「日本国民は「経済成長のジレンマ」をどのように感じているのか？『GDPに関する国民の意識調査』」を500人を対象に１月に行い、「日本や世界のGDPが伸び続けることは必要だ」と思う人が44.8％いるのに対して、「日本や世界のGDPが伸び続けることは可能か」に「不可能だと思う」人が25.8％いること、「必要」だと回答した人のうち11.2％が「不可能」だと答えているとの結果を発表している。

３月４日には、1992年にサステナブル・シアトルを立ち上げ、持続可能な方法での社会発展とイノベーションをテーマに活躍するアラン・アトキソン氏を招き、東京で設立記念シンポジウムを開催した。「幸せと経済と社会との関係を問い直す」をテーマに行われた当会には約200名の参加者が集い、熱心に講演に聞き入った。

ISHESでは今後、「社会や経済を不安定にすることなく、どう地球の限界と折り合いをつけ、真に幸せな社会を築いていくか」「社会の真の進歩や幸せを何によって測るのか」などのテーマに正面から向き合い、調査研究／情報発信／世論形成／対話／世界の動きとのネットワークづくりといった活動を展開していく予定。

新しい時代へ　～　価値観の「三脱」の動き(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/029930.html
新しい経済の枠組みへ向けての一考察 ～
第１回世界資源フォーラム（ダボス）分科会より
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/029643.html
【イベント報告】「幸せ経済社会研究所」設立記念シンポジウム ～幸せと経済と社会との関係を問い直す～
http://www.japanfs.org/ja/aboutus/event/pages/030916.html

登録日時：2011/05/14 06:00:15 AM