化学物質

2011年02月16日

 

道路舗装の表面で自動車排気ガスのVOCを除去

Keywords:  化学物質  企業(非製造業)  環境技術 

 

JFS/New Road Pavement Tech Cleans VOC from Cars
Copyright 株式会社フジタ


ゼネコン中堅のフジタは2010年10月13日、独立行政法人産業技術総合研究所との共同研究成果を活用し、太平洋セメントとフジタ道路と共同で、自動車排気ガス中の揮発性有機化合物(VOC)を吸着・分解する機能を持つ工法を開発したと発表した。

フジタ等は1999年に、自動車排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を除去する工法を開発している。NOxを高機能舗装の道路表面にコーティングした光触媒と太陽光(紫外線)の作用により酸化し、中性の硝酸カルシウムとして道路表面に固定、雨水により無害な硝酸イオンやカルシウムイオンとして洗い流すというもの。

今回発表された工法「フォトロード工法クリーンOx(オキシダント)」では、従来工法を進化させ、NOx処理能力を50%向上させた上、吸着剤を添加したコーティング材を道路表面に吹き付けてVOCを除去する機能を加えた。道路沿道のVOCを舗装表面で処理する技術は日本初。室内試験結果に基づく試算によると、自動車が排出するVOCの約20%を除去でき、1車線当たり1日約12,000台分のNOx処理性能を持つ。

同社は今後、都市部の道路や民間施設内の外構道路等への適用を目指し、国や自治体をはじめ、大型の工場や物流施設等へ同工法を提案していく予定。

登録日時:2011/02/16 06:00:15 AM

English  

 

参照元

自動車排出ガス中のVOCまでも除去
NOx処理機能も高め、光触媒舗装「フォトロード工法」が進化
http://www.fujita.co.jp/information/news/001403.html


 

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