エネルギー・地球温暖化

2010年04月01日

 

東洋紡と住友化学、共同物流開始でCO2削減へ

Keywords:  地球温暖化  交通・モビリティ  企業(製造業) 

 

JFS/Toyobo and Sumitomo Chemical Joint Distribution
Copyright 東洋紡績株式会社


合繊大手の東洋紡は2009年12月17日、総合化学メーカーの住友化学と共同物流を開始すると発表した。トラックから鉄道にモーダルシフトすることによるCO2排出量の削減と敦賀港オフレールステーションを活用することによる地域貢献がねらい。

住友化学は、千葉工場(千葉県)から東洋紡敦賀事業所(福井県)へ原料樹脂を鉄道で輸送していたが、帰り便は空だった。一方、東洋紡は、敦賀事業所から川越市(埼玉県)へトラック便でフィルムを輸送していた。調達物流と販売物流を効率良く結びつけることが、CO2排出量削減につながるという認識が一致したため、共同物流を開始することとしたもの。

この共同物流で、東洋紡はトラック輸送をしていたフィルムの5割について、住友化学の原料樹脂輸送の帰り便を利用する。これにより、年間65トンのCO2排出量削減効果が期待できるとともに、最寄りの拠点駅までを鉄道輸送に代えてトラックでコンテナ輸送する鉄道コンテナの取り扱い基地である敦賀港オフレールステーションを活用することから、地域活性化にも貢献できる。

開始時期は、2009年12月出荷分からで、同社は今後フィルム輸送における鉄道輸送の割合を順次増やしていきたいと考えている。

エプソン販売とキヤノンマーケティングジャパン、共同配送を開始(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029370.html
サッポロビールとキリンビール、共同配送でCO2削減目指す(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028524.html
住友化学との共同物流について
http://www.toyobo.co.jp/press/press368.htm
住友化学
http://www.sumitomo-chem.co.jp/

登録日時:2010/04/01 06:00:15 AM

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