2009年07月24日
自動車大手のマツダは2009年3月23日、廃棄処分された使用済自動車のバンパーを新車用バンパーの樹脂材料としてリサイクルする工程技術を世界で初めて開発したことを発表した。これまでは難しいと考えられていた異なるメーカーの廃棄バンパーの同時処理や金属類等の除去の自動化を実現、効率的なリサイクルが可能になった。
従来は使用済みバンパーを破砕する前に、目視と手作業による金属などの異物除去の作業が必要だったが、この工程に機械メーカーのサタケと共同で穀物用石抜機を活用、振動と送風により破砕後のバンパーから自動的に金属を確実に除去する技術を確立した。
また、メーカーや製造年代の違いにより、バンパー用ポリプロピレン材の組成や塗膜との密着性が異なるため、従来の技術では同時に塗膜を除去することができなかったが、この課題についても、ゴムや樹脂など化学製品や食品加工等に利用されているニーダー混練機を活用し、破砕した固体状態のバンパー樹脂に強いせん断応力を加えることで材料組成や塗膜の密着性に左右されない塗膜はく離技術を実現した。
マツダ、世界初の廃車バンパーリサイクル自動化技術を開発
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/
2009/200903/090323a.html
マツダの環境技術
http://www.mazda.co.jp/philosophy/tech/env/
登録日時: 2009/07/24 06:00:15 AM