2007年11月04日
独立行政法人国立環境研究所は7月2日、地球全体の大気・海洋のふるまいを計算するコンピューターシュミレーションを用いて、2030年までの近未来地球温暖化の予測を行ったことを発表した。これまでの多くの研究は2100年ごろまでの変化に注目されてきたが、今回のような近未来の温暖化予測の詳細な解析は世界初。
極端な高温・低温の発生頻度に注目して解析した結果、近未来の温暖化による極端な高温の増加と極端な低温の減少が、世界各地で顕在化する可能性はかなり高いことがわかった。これは、温暖化は100年後の遠い将来だけの問題ではなく、現在存在する人々の多くが人生の中で影響を受けるであろうことを示唆している。
今後は、予測が非常に困難なために今回の研究では考慮されなかった、将来の大規模火山噴火や太陽活動変化を確率的に取り扱うことで、潜在的影響を定量化することが課題となる。
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2007/20070702/20070702.html
登録日時: 2007/11/04 11:24:33 PM
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