エコ・ソーシャルビジネス

2006年11月30日

 

都市建物の緑化にさまざまな新工法の提案

Keywords:  エコ・ソーシャルビジネス  企業(非製造業)  生態系・生物多様性 

 

地球温暖化、ヒートアイランド現象対策として都市の建築物の屋上緑化、壁面緑化に対する関心が高まっているなか、2006年秋、鹿島建設が開発した高層ビルの壁面緑化を可能にするシステムと、旭化成ホームズが発売を開始した都市の限られた敷地に緑で覆われた住宅を作り出す工法がそれぞれに稼動を始めた。

鹿島建設が2006年8月29日発表した「バーティカル・グリーン・システム」は、ビルなどの壁面の外側に設置されているキャットウォークの下部にプランターを組み込み、面状の格子につる性の植物を這わせて壁面を緑化しようというもの。植物の維持管理作業は面状の格子の内側に設置されたキャットウォークから行えるため、高層ビルでも容易に管理でき、施工コストも従来システムより2割ほど低くなる。すでに大学キャンパスでの実施例があり、建物だけでなく道路の防音壁などさまざまな分野にも提案していく方針。

旭化成ホームズは2006年9月1日から「ヘーベルハウスGreen+(グリーンプラス)」の販売を始めた。鉄骨軸組み工法による同社の「へーベルハウス」が荷重に耐えるという利点を活かし、住宅の屋上にステンレス製のプランターを使って木陰をつくる樹木を植えたり、自然土での菜園作業を楽しむことができるというもの。さらに、鉄骨の梁と基礎に固定した上下一組の横材間にワイヤーを張り、つる性の植物を這わせる壁面緑化も提案。住宅の壁面や窓、テラス、ポーチ、ベランダなどの外面に設置する。同社は初年度の販売目標として1,000棟を予定している。



http://www.kajima.co.jp/news/press/200608/29a1fo-j.htm


http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2006/ho060824.html


登録日時: 2006/11/30 02:54:13 PM

英語記事はこちら


 


 

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