政策・制度・技術

2006年10月06日

 

北海道でのサマータイム導入実験の参加人数、3年で5倍に

Keywords:  政策・制度  地方自治体 

 

北海道は2006年6月21日から8月11日までの52日間、夏場の始業時間、終業時間を1時間早める「北海道サマータイムの実験を実施した。主催する札幌商工会議所が道内各地で呼びかけを行い、3年目の本年度の参加人数は約3万人と、1年目の5倍増となった。

高緯度の北海道は夏季の日中時間が大阪や東京より約1時間長いことから、札商は自然特性を活かした地域限定の「北海道サマータイム」導入を発案し、2004年より3年間の予定で実験を開始した。「2006北海道サマータイム月間」に参加した札幌市役所では、約2,140人の職員が通常より1時間早い時差出勤形式をとった。

2005年度、同市役所では参加職員1,510名を対象に業務やライフスタイルへの効果・影響等に関するアンケートを実施したが、「北海道サマータイム導入に賛成」が36%、「全国一律ならば賛成」が31%と賛成意見が全体の約2/3に達した。賛成理由は「明るい時間の有効利用や行動の選択肢が広がる」が多く、「省エネに一定の効果がある」「家族とのふれあいが増える」が次に続いた。

一方、「導入に反対」は23%で、反対理由は睡眠不足や体調悪化が62%を占めた。労働時間については、「変化がなかった」が62%、「増えた」が28%であり、増えた理由は関係先との折衝・連絡等が2/3を占め、そのうち30%が制度導入に反対であった。今後、札幌商工会議所は3年間のデータをもとに、本格的導入への提案を行う予定。



http://www.sapporo-cci.or.jp/summer/




登録日時: 2006/10/06 01:45:48 PM

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