化学物質

2006年05月24日

 

日産自動車 塗装ラインの刷新で揮発性有機化合物を4割削減

Keywords:  化学物質  企業(製造業)  環境技術 

 

日産自動車は、110億円を投資して、主要生産工場である九州工場(福岡県)の塗装工程ラインを、揮発性有機化合物(VOC)を従来に比べ約4割削減できる最新鋭のものに刷新する。上塗りラインはすでに2006年1月から新ラインが本格的な稼動を開始、2007年5月までには下塗り、中塗りラインも刷新される。

この最新鋭の塗装ラインでは、生産効率のアップやエネルギー使用量の削減などが実現されるが、環境負荷の低減についても幾つかの成果がみられる。

新塗装上塗りラインでは水性塗料を採用することで、揮発性有機化合物(VOC)を従来に比べ42%削減。また、塗装スプレーガンに付帯していた塗料供給用ホースを廃止し、塗料をスプレーガンに内蔵したタンクに直接充填するシステムを開発したことで、ホース洗浄の必要がなくなり、塗料を替える際に発生していた廃棄塗料を15%削減できた。

同ラインでは、スプレーガンの小型化、性能の向上に伴い、塗装ロボット一台当たりの塗装範囲が拡大し、生産効率が15%アップ、エネルギー使用量は15%の削減となっている。同社では今後、この新塗装システムを他工場へも展開していく予定。



http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2006/_STORY/060206-01-j.html




登録日時: 2006/05/24 03:14:35 PM

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