2006年05月21日
環境省は2006年1月、2005年の光化学スモッグの被害状況などを発表した。目やのどの痛みを訴える被害者の数は10都府県で1495人と、過去10年で最も多かった。時期的には、9月に1325人が集中し、年齢別には小中学生の被害が目立った。
光化学スモッグの原因とされる光化学オキシダントの注意報などは、21都府県で延べ185日発令され、9月には4年ぶりに埼玉県で警報が出された。都府県別では千葉県の28日が最も多く、次いで埼玉県、東京都と、首都圏に多い。
光化学オキシダントの主な原因物質は、工場や自動車などから排出される窒素酸化物と揮発性有機化合物。これらの汚染物質が太陽光で化学反応を起こし、光化学オキシダントが発生する。陽ざしが強く、気温が高い、風のない日などに濃度が高まる。
日本では1970年代に被害が多発し、法律などで汚染物質の排出抑制を行っているが、近年、光化学オキシダントの最高濃度(昼間1時間ごとの値)の年平均値が増加する傾向にある。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=6782
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S43/S43HO097.html
登録日時: 2006/05/21 10:16:49 PM
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