エネルギー・地球温暖化

2006年02月12日

 

家庭用燃料電池の総合効率、81.2%にも 第1期大規模実証事業報告

Keywords:  化石エネルギー  企業(製造業)  企業(非製造業)  政府  省エネ 

 

2005年10月、経済産業省資源エネルギー庁は、今年度よりスタートした定置用燃料電池大規模実証事業の第1期分の評価データ報告を発表した。最高値は、総合効率で81.2%(発電効率:32.7%*1、熱回収効率:48.5%*2)にも達し、火力発電とガス給湯器を使用した場合に比べ、CO2削減率も44.2%に上った。

報告されたデータは、実施者とメーカーをペアにした10組の15日間の運転データを総合的に評価したもの。トップとなった東京ガスと荏原製作所のペアは、一次エネルギー削減平均値が21.8%、CO2削減率の平均値も35.7%と他を大きく引き離した。気になる信頼性(発電時間中の故障回数)については、どのペアについてもほとんどの実施場所で故障は発生しなかった。

また同時に、第2期分の交付先の発表も行ったが、申請に関しては第1期の申請数7社217件を大きく上回る11社397件が申請し、225件への交付が決定。11社の内訳はガス関連会社6社と石油関連会社5社で、新しく決定した225台の燃料電池については、向こう2年間以上運転されることになっている。

本事業は2008年度からの本格的な普及に向け、2007年度まで定期的に実施の予定。

*1参照:火力発電所平均効率は36.6%(出典:改正省エネ法)
*2参照:ガス給湯器効率は78%(出典:財団法人ベターリビング有料住宅部品認定基準2003年6月)




http://happyfc.nef.or.jp/


登録日時: 2006/02/12 02:57:50 PM

英語記事はこちら


 


 

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