3R・廃棄物

2005年06月03日

 

下水道汚泥を肥料に

Keywords:  3R・廃棄物  企業(製造業)  地方自治体 

 

岐阜市は2005年1月24日、下水道汚泥を肥料にする研究開発を行っており、2009年に肥料製造を開始する予定であることを発表した。

2005年現在、岐阜市の下水処理場は年間約3万トンの脱水汚泥を焼却し、発生した焼却灰の全量約1千トンを焼成レンガに利用することでゼロエミッションを達成している。

この下水処理ではリンを対象とした高度処理を導入しているため、汚泥焼却灰中のリンの含有率が低品質のリン鉱石と同等程度まで上昇している。リンは植物の生育にはなくてはならない物質であるが、地球上の高品質のリン鉱石は急激に減少してきており、21世紀半ばから後半にかけて枯渇が危惧されている。

同市は、貴重な資源であるリンを有効利用し、肥料として高い付加価値を与えることで、需要先の安定化と下水処理コストの低減化を図る方針。同市の上下水道事業部は2003年12月より日本ガイシ株式会社と基礎実験を行っており、「品質も優れ、非常に良い肥料になる」との評価に人々の関心が集まっている。




登録日時: 2005/06/03 10:33:10 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ