2017年02月22日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス
日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016 ウェブサイト
2016年9月28日からの3日間、「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2016」が開催されました。高度化・複雑化している社会課題の解決には、行政、企業、NPO等団体、研究機関などのセクターを超えた協力体制が必要になると考え、各セクターが一同に会しました。「にっぽんの将来」について議論し、実践する場として開催されたフォーラムについてお伝えします。
フォーラムの開催にあたり、日本財団会長の笹川陽平氏は次のように述べています。
今、日本は少子高齢化やそれに伴う人口減少など社会構造の大きな転換点に立っています。課題先進国といわれる状況の中、行政だけで問題解決することが難しくなってきました。
今こそ、これまでにないイノベーティブな発想を持って課題に取り組むことが必要ではないでしょうか。そこで、新たな日本の将来を描き、それに向けた道筋を探る場が必要だと考え、このフォーラムを企画しました。
当日は、様々な課題に対し、私たちがどのような挑戦をしていくのか、舞台上で熱い議論が交わされるでしょう。フロアからの積極的な参加がこれをさらに意義深いものにしてくれるはずです。そして、このフォーラムは、議論だけに留まらず、この場から生まれたアイデアの実現を目指していきます。
問題の解決策を考え、行動するのは、私たち一人ひとりです。フォーラムを機に、互いに力を合わせることで、「みんながみんなを支える社会」をつくるために、共に努力しようではありませんか。社会を変えようという意気込みを持つ皆さんの積極的なご参加を心よりお待ちしています。
(ソーシャルイノベーションフォーラム2016「プログラム」より)
日本財団はフォーラム開催に先立ち、新たな発想と明確なビジョンでセクターを越えたチームを組成し、社会課題の解決に向けて失敗を恐れずに活動を推進していくことのできる「ソーシャルイノベーター」を公募しました。
全国から225件の応募が寄せられ、その中から10組11名がソーシャルイノベーターに選出されました。それぞれが提案するプロジェクト企画・チーム組成に対しては、最大1千万円の事業資金が提供されます。
フォーラムへの参加者は、3日間で延べ約2,200人。ソーシャルイノベーターは、1日目にそれぞれのアイデアや課題解決にむけた取り組みを紹介しました。2日目に個別ブースでの発表を行うと、3日目にはメイン会場で最後のプレゼンテーション。一般来場者からの投票も参考にして、特別ソーシャルイノベーター3組が選出されました。特別ソーシャルイノベーターには、上限1億円×3年間の事業支援が行われる予定です。
最優秀賞:
学校魅力化プラットフォーム共同代表 岩本悠氏
優秀賞:
Collective for Children共同代表 河内崇典氏・高亜希氏
Next Commons Lab代表 林篤志氏
また、2日目には分科会セッションも開催。以下の5つのテーマで30のブログラムを実施し、約100人が登壇するという規模で、議論が交わされました。
本フォーラムは今後も継続され、2017年度も新たな募集が実施される予定です。