エネルギー・地球温暖化

2013年08月15日

 

環境省「気候変動による水質等への影響解明調査」を公表

Keywords:  地球温暖化  政府   

 

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環境省は2013年3月28日、2009年度より実施してきた「気候変動による水質等への影響解明調査」の成果を公表した。気候変動が公共用水域の水質及び生態系に与える影響を把握して将来を予測し、想定される影響に対する適応策の検討資料とする。

1980年代~2000年代の約30年間に全国の4477観測点(内訳:河川3121、湖沼265、海域1091)のうち、夏季では72%、冬季では82%で水温上昇傾向が見られた。冬季または夏季に有意に水温上昇が認められたのは1405地点、河川の32%、湖沼の26%、海域の31%。 モデル湖沼に選定した琵琶湖(日本最大の湖)について、近未来10ヶ年(2030~2039年)のシミュレーションを実施した結果は、表層の年間平均水温が1.2~1.3℃程度上昇する。鉛直方向の水温が一様にならない期間が生じて下層の溶存酸素が減少するに伴い、下層の全リン濃度が増加傾向になる。 モデル河川に選定した雄物川(秋田県を流れ日本海へ注ぐ)のシミュレーション結果は、年間平均水温が0.5℃程度上昇するが、水温変化が小さいため、水温変化に由来する水質変化等は小さい。

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