エネルギー・地球温暖化

2012年03月24日

 

商船三井 船舶からのCO2排出削減への取り組みで評価

Keywords:  地球温暖化  企業(非製造業)  環境技術 

 

JFS/Mitsui O.S.K. Lines Gets High Marks for Efforts to Reduce Marine CO2 Emissions
Copyright 株式会社商船三井


大手海運会社の商船三井は2011年12月5日、世界で初めて「船舶エネルギー効率マネジメントプラン(SEEMP)」で米国船級教会(ABS)より鑑定書を取得した。SEEMPとはCO2排出量削減のために最も効率的な運航方法を立案した計画書。SEEMPの備え付けは国際海事機関(IMO)にて2013年1月から義務化されるが、商船三井の取り組みはそれに先んじた形となる。

同計画書の特徴は、1トンの貨物を1マイル輸送する際のCO2グラム数を測る「エネルギー効率運航指標(EEOI)」を独自の計算法で導入することで、問題点の把握と改善効果の確認の効率を高めたこと。また、船舶実証実験により水中から受ける抵抗が最も少ない最適トリムの適用や、気象情報システム等を活用した最適航路の選定など革新技術を総合的に適応させた。

この度の取り組みは、商船三井が環境戦略において掲げる「輸送単位当たりのCO2排出量(EEOI)を2015年度までに2009年度比で10%削減」という目標の達成に向けたものでもある。

日本郵船 海流予測情報を活用した運航で燃費改善とCO2削減(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024861.html

登録日時:2012/03/24 06:00:15 AM

English  

 

参照元

外航海運における温室効果ガス排出規制対応(SEEMP)で世界初の鑑定書を取得
http://www.mol.co.jp/pr-j/2011/j-pr-1174.html
国際海運におけるエネルギー効率化に向けた枠組みづくり
(2010 年度報告書)2011 年4 月
http://www.jstra.jp/html/PDF/2010_Energykourituka_houkokusyo.pdf


 

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