大地を守る会ら　フードマイレージ・プロジェクトで３万8491tのCO2削減

イメージ画像 by Japan for Sustainability

有機食宅配などを手がける企業である大地を守る会と、生協の３団体（生活クラブ、グリーンコープ連合、パルシステム連合会）は2010年12月22日、「フードマイレージ・プロジェクト」の取り組みにおいて同年10月までの14ヵ月で、３万8491トン（ブナ林8,368ヘクタール分の森林吸収量に相当）のCO2を削減したと発表した。

「フードマイレージ・プロジェクト」は、食料自給率の向上を目的に2009年９月から上記の４団体が共同ではじめた取り組み。国内で自給率が低く消費量が多い米・小麦粉などの主食、大豆製品、飼料が国産原料である畜産物、食用油、冷凍野菜の５ジャンルから対象商品を決めて、輸入食品を利用する時と国産原料使用した食品を利用するときの輸送距離から発生するCO2の差を独自の単位「poco」（CO2 100g削減分＝１ポコ）を用いてカウントする。

フードマイレージ・プロジェクトの利用によって、畜産飼料原料の国産への切り替えなどが進み、国産原料の使用が加速した。フードマイレージ・プロジェクトHPでは、パンや豆腐、冷凍野菜などの商品を対象に、どれだけ国産と輸入で排出量に差があるかのシミュレーションを楽しめる。

４団体は今後も、国産品の利用を呼びかけることで輸送にかかるCO2削減を訴え、食料自給率の向上につながる取り組みを進めていきたいと考えている。

フードマイレージ・プロジェクトHP
http://www.food-mileage-project.com/main.html

大地を守る会　日本初のフードマイレージカフェが好評（関連のJFS記事）
http://www.japanfs.org/ja/pages/029468.html
パルシステム　フードマイレージ表示で食料自給率向上と環境保全に貢献（関連のJFS記事）
http://www.japanfs.org/ja/pages/030167.html

登録日時：2011/04/24 06:00:15 AM