化学物質

2010年12月11日

 

VOC総排出量の12%は身近な生活用品から 東京都発表

Keywords:  化学物質  地方自治体 

 

東京都は2010年6月29日、一般家庭やオフィスで消費する商品から大気へ排出される揮発性有機化合物(VOC)の推計を公表した。都では、化学物質のリスク低減や光化学オキシダント対策のため、工場や自動車から排出されるVOC量の把握、削減を進めてきたが、これまで知られていなかった一般家庭、オフィスからの排出量が全体の12%という比較的高い割合を占めていることが分かった。

VOCの排出量がもっとも高い商品は、殺虫剤やヘアスプレーなどのエアゾール噴射剤。次に洗車・補修用品、防虫剤、ヘアカラー、芳香・消臭剤と続く。排出量の多いVOC成分は、医薬品や化粧品などに使われるエチルアルコール、エアゾール噴射剤などに使われるLPG、防虫剤などに使われるパラジクロロベンゼンなどが挙げられる。

東京都では、VOC排出量を削減するには、VOC含有量の少ない製品の製造、開発のほか、消費者や製造発注者が低VOC商品を選ぶなど、社会全体で削減を進めることが必要としている。

使用に関しては、殺虫剤や防虫剤は商品に記載されている標準使用量を守る「適正使用」、噴射剤にVOCを用いないエアゾール製品や、直接塗布タイプなどの製品を使う「優先使用」などの協力を呼びかけている。

2010年度のVOCの排出抑制目標、2000年度より40%削減(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024192.html
東京都環境局 
私たちに身近な生活用品からも揮発性有機化合物(VOC)が発生しています
~新たな発生源として把握されたVOC の排出量について~
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/air/attachement/minseiVOCchousa.pdf

登録日時:2010/12/11 06:00:15 AM


English  

 


 

このページの先頭へ