エネルギー・地球温暖化

2010年03月25日

 

世界金融危機でも、人為起源排出が2%増加

Keywords:  地球温暖化  大学・研究機関 

 

国立環境研究所は2009年11月18日、世界金融危機の経済的影響にも関わらず、2008年の世界の人間活動に起因する炭酸ガス排出量は前年比で2%増加し、一人当たり年間1.3トン(過去最高)に達したとネイチャー・ジオサイエンスの電子版で発表した。

グローバルカーボンプロジェクトに参加する科学者たちが執筆した同レポートでは、石炭消費の増加を主因として化石燃料の排出量が増加したものの、石油消費と森林破壊に起因する炭酸ガス排出は若干減少したと報告している。

執筆者の一人、Mike Raupach博士は、「現在のCO2排出量の増加は、GDPの成長と密接に連関している。化石燃料の燃焼によるCO2の排出は1990年のレベルから41%増加して、ほぼIPCCが予想した最悪ケースのシナリオに沿った動きになっている」と述べている。

また同研究所のShobhakar Dhakal博士は、「自然の炭素吸収源は、人間の活動による排出量の増加が及ぼす影響を緩和する上で重要な役割を果たすが、調査結果では、自然の炭素吸収源によるCO2の吸収がCO2レベルの上昇に追いついていない」という事実も明らかにした。

世界金融危機にも関わらず 人為起源排出が2%増加
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2009/
20091118.html

登録日時:2010/03/25 06:00:15 AM

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