2005年08月18日
仙台市の朝市で、生ごみをもっていくと野菜と交換できるという試みが始まっている。市内5箇所の野菜市で、電気式生ごみ処理機により処理された乾燥生ごみ1Kgと、100円相当の野菜を交換するという仕組み。交換された乾燥生ごみは、農家で野菜作りに活用される。
この試みは、2001年に開催された「環境フォーラム仙台2001」がきっかけとなった。2001年に太白区で生ごみリサイクルの環境社会実験がスタート。2002年よりNPO「仙台リサイクル野菜ネットワーク」が事業を引き継ぎ、青葉区の野菜市で乾燥生ごみと野菜の交換を始めた。
同市では生ごみ処理機の購入費補助も実施しているが、2003年の利用者へのアンケートで「生成物の活用先がない」「生成物を回収してほしい」という声が1割程度あった。そこで、安定した生成物の活用先の整備と、処理機の継続利用や普及拡大につなげようと、2004年より青葉区だけでなく全区で、乾燥生ごみと野菜の交換を実施することとなった。
このシステムを通じて、生産農家は消費者との関係が深まることを期待しており、消費者からも「資源が無駄にならないし野菜も手に入ってありがたいと」いう声がよせられている。
登録日時: 2005/08/18 06:30:13 AM
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