お金の流れ

2003年09月27日

 

都教職員互助会が年金運用で社会的責任投資

Keywords:  お金の流れ  エコ・ソーシャルビジネス  地方自治体  政策・制度 

 

東京都教職員互助会は、2003年から年金積立金の運用で「社会的に責任を果たしている企業」を選んで投資していることを公表した。環境や社会的貢献活動への取り組み等の観点で投資先を選別する独自の社会貢献型ファンドを作り、約840億円の年金積立金のうち約20億円を運用している。

評価基準は、例えば環境では、環境経営への姿勢、製造工程での環境負荷低減対策、製品やサービスの環境配慮など。社会的責任面では、地域貢献活動やボランティアへの参加体制、従業員の処遇、社内教育制度、インターンの受け入れ等の項目がある。

企業の収益性だけでなく社会的貢献度を基準とした「社会的責任投資」(SRI)は、日本でも徐々に関心が高まりつつあるが、年金運用は今回が初めてと見られる。今回投資アドバイスを行った株式会社グッドバンカーでは環境を選別基準とする国内初のエコファンドを1999年から投資助言しており、「約11万2000人の会員を抱える同互助会の年金資金でのSRI運用開始は、SRI普及への第一歩」と述べている。








登録日時: 2003/09/27 11:51:50 AM

英語記事はこちら


 


 

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