1.現在値
16種/35種(2002年)
2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 54点
※得点算出法:(100%-(絶滅危惧種/種数)*100)
3.指標の解説
持続可能な社会では、生物の多様性が守られている。ワシタカ類が生息していくためには、良好な自然環境が保たれた、多様性に富む充分な餌生物が安定的に供給される広大な面積の生息地が必要となる。このため、ワシタカ類の生息状態は、生態系の質を総合的に測る指標の1つとなりうる。
また、高次消費者ほど環境ホルモンなどの物質が蓄積されやすく、ワシタカ類に異変が起きた場合、その地域の有害化学物質の現存量がそこで生活する人間にとっても影響があるレベルに達している可能性が高いと考えられ、地域の生態系の質や変化を測るバロメーターとなる。
4.2050年の目標
0種/35種
5.将来あるべき姿
0種/35種
6.あるべき姿と目標値の理由
ワシタカ類は、生態系ピラミッドの頂点に立つ高次消費者として、生態系のバランスを保つ役割を担う。その絶滅・減少は、特定生物の一時的増加などを生み出す危険があり、安定した生態系を維持するためにワシタカ類の保護は重要。
現在、日本で生息が確認されているワシタカ類は2科29種(亜種含め35種)あり、そのうち16種が絶滅の危機に瀕している。現在確認されているすべての種が危機を脱することがあるべき姿である。
7.出典
環境省「生物多様性情報システム レッドデータブック」より抜粋