1.現在値
3.1kg/10a(2000年)
2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 33点
※得点算出法:
(現在値-最低値)/(2050年の目標値-最低値)*100
3.指標の解説
合成化学農薬は、戦後以降の農業の飛躍的な生産性向上に貢献した。しかし、農薬の一部は分解せずに作物に付着したり、そのまま土壌や大気中に、また河川に流出するものがある。アトピーや生殖機能低下などの健康被害の増加から、人々は安心・安全な食品や土、水を求めている。
今後は、できるだけ農薬の使用を減らし、自然界から得られる養分(肥料)のみを利用した有機栽培が増えていくことが大切であると考え、指標に選んだ。
4.2050年の目標
限りなくゼロに近づける
5.将来あるべき姿
限りなくゼロに近づける
6.あるべき姿と目標値の理由
農薬の登録制度や残留農薬基準などにより、人間に安全なレベルを目指し使用が制限されているが、自然界にはない化学合成物質である以上、人間はもちろん、昆虫や魚、鳥類など野生動植物の生理への悪影響は免れない。予防原則の立場から投入量は少なければ少ないほど良いことから、あるべき姿、2050年の目標値ともに限りなくゼロに近い値とした。
7.出典
農林水産省「農業生産環境調査 農薬の形態別投入量」より
8.一口メモ
1990年はデータがないため、農薬出荷量の推移より推定算出。(農林水産省「農薬コーナー 農薬の生産・出荷量の推移参照)
1990年の約51万トンから、2000年は34万トン(67%)に減少。仮に投入面積がほぼ変わらないと仮定すると、1990年の農薬投入量は、2000年の投入量の3/2として約4.6kgと推定される。