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2006年01月28日

 

持続可能な日本を測定する指標 - 個人(Wellbeing)/市民参加

W-3. 1日の余暇時間に占めるボランティア・社会参加活動への参加時間の割合

1.現在値
1.03%(2001年)
4分(ボランティア活動)/388分(3次活動時間)

2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 10点
※得点算出法:
(現在値-最低値)/(2050年の目標値-最低値)*100

3.指標の解説
生活の豊かさや質は、「共(コモンズ)」によって支えられ、高められる。日本には、結(ゆい)や講(こう)、座(ざ)といった「共(コモンズ)」の伝統があるが、戦後、効率や個人主義を追求するあまり、これらの活動へ注ぐ時間がそがれ、コミュニティの崩壊を招いた。今後、地域における人種や文化の多様性が増していく中で、個人が生活時間の一部を無理なく「共(コモンズ)」に提供し、お互いの豊かさを高めるようなコミュニティを作ることが求められる。
総務省「社会生活基本調査報告」では、社会的活動への参加は仕事や睡眠、食事を除く自由時間(3次活動)に含まれており、JFSでは社会的活動時間が3次活動に占める割合を指標とした。

4.2050年の目標
10.0%

5.将来あるべき姿
10.0%

6.あるべき姿と目標値の理由
ボランティアや社会参加活動は自発的に行うもので、あるべき姿を定めるのは無理があるが、1日平均4分という数値は世界的に見ても非常に少ない。
ボランティア活動が定着している米国では、1日平均30.9分(週3.6時間,2000年)、カナダでは26.6分(年間162時間,2000年)である。1日の生活時間のうち、睡眠・食事(第1次活動)と仕事・学習・家事(第2次活動)などを除く第3次活動(自由時間)は6時間28分(週全体平均)ある。
仮に米国・カナダを多少上回る40分となったとすると、自由時間のほぼ10%という計算になり、これをあるべき姿と2050年の目標値とした。

7.出典
総務省統計局「社会生活基本調査 生活時間」より算出

8.一口メモ
ボランティアの定義は「個人の自由意志に基づきその技能や時間等を進んで提供し、社会に貢献すること」(生涯学習審議会)、また「自発性に基づく行為であり、慈善や奉仕の心、自己実現、相互扶助、互酬性といった動機に裏付けされた行動」(国民生活審議会)である。ここでは「報酬を、目的としないで自分の労力、技術、時間を提供して、地域社会や個人・団体の福祉のためにおこなっている活動」をいう。

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