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2006年01月28日

 

持続可能な日本を測定する指標 - 個人(Wellbeing)/生活格差

W-5. 生活保護率

1.現在値
11.2人/1000人(2004年)

2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 76点
※得点算出法:
(現在値-最低値)/(2050年の目標値-最低値)*100

3.指標の解説
暮らしに困る国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障するものとして生活保護制度がある。生活保護率の推移をみると、戦後の1000人あたり約24.2名から経済成長とともに7.0人(1995年)まで低下したが、その後増加を続け2004年には11.2人に達している。
現在、生活保護者の9割を高齢者・障害者が占める。高齢化にともない、高齢者世帯が増加、また不況の影響から母子・その他(50歳代単身者等)世帯も増加している。社会の経済成長とともに、困窮に陥る人が増えるのではなく、減少していくべきと考え、生活保護率を指標として取り上げた。

4.2050年の目標
7.0人(過去60年間で最も少ない1995年の値)

5.将来あるべき姿
限りなくゼロに近づく

6.あるべき姿と目標値の理由
働きたくても病気や高齢や子育てで働けない人などに、生きていくための最低限の生活保障をする、様々な社会保障の最後のセーフティネットが生活保護であり、これは基本的人権を守るために必要な制度である。
一方であるべき姿としては、生存権を行使できるセーフティネットは存在しながらも、利用しなければならない人がほとんどいない状態が理想的な状況といえる。2050年の目標値は、過去60年間で最も数値の低かった7.0人とし、あるべき姿は限りなくゼロに近づくことを目指したい。

7.出典
厚生労働省「生活保護制度関係資料」より

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