2012年05月16日
長野県のNPO法人上田市民エネルギーは2011年11月、日当たりのよい広い屋根に太陽光パネルを共同設置する「相乗りくん」というユニークな事業を始めた。屋根を貸す屋根オーナーとそこに相乗りするパネルオーナーを募り、屋根オーナーの自宅分のパネルと一緒にパネルオーナーのパネルを相乗りさせる。
パネルオーナーには10年間の売電収入で設置費用の回収とプラスαが見込まれ、屋根オーナーには12年後に相乗り分の太陽光パネルも自分のものになるメリットがある。パネルオーナーのパネルが屋根オーナーのものになるまで残り2年間の売電収入は同団体の運営資金の一部となる。パネルオーナーは10万円から5万円単位で希望の金額で参加が可能。
上田市は全国でも指折りの日照効果が高い地域で、太陽光発電に適している。太陽光発電を始めたくても、日当たり、設置費用や設置場所などの問題で始めることが困難な場合があるが、同事業により全国の太陽光発電の電気を増やしたい人と屋根を貸す人をつなぐことができる。代表の藤川まゆみさんは「自然エネルギーの普及につなげていけたら」と期待を述べている。
登録日時:2012/05/16 06:00:15 AM