2008年03月23日
2008年1月26日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で講演した福田首相は気候変動問題を重要テーマとして取り上げ、「ポスト京都フレームワーク」「国際環境協力」「イノベーション」について、以下のような提案を行った。
ポスト京都の枠組み作りについては、北海道洞爺湖サミットの議長として、温室効果ガスの主要排出国全員が参加する仕組みづくりや公平な目標設定に取り組む。日本はセクター別に排出削減量を積み上げる国別総量目標を設定し、基準年を見直す。
国際環境協力では、日本の優れた環境関連技術を多くの国へ移転していく。2020年までに30%のエネルギー効率の改善を世界共通の目標とする。気候の安定に貢献しようとする途上国に対する支援策として、日本は100億ドル規模の新たな資金メカニズム(クールアース・パートナーシップ)を構築する。
イノベーションのうち革新技術の開発について日本は、環境・エネルギー分野の研究開発のため今後5年間で300億ドル程度の資金を投入する。国際機関と緊密に連携し技術開発を加速し、その成果を共有するための枠組みを構築する。技術面だけでなく日本を低炭素社会に転換していくため、あらゆる制度を根本から見直すための検討に着手する。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/20/efuk_0126b.html
登録日時: 2008/03/23 11:51:21 PM