2004年03月09日
Keywords: 交通・モビリティ 企業(製造業) 化学物質 環境技術
日本ガイシは、同社が開発したディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)が、マツダのディーゼル商用車「ボンゴバン/トラック」に採用されたと発表した。このDPFは耐熱性の高い炭化ケイ素(SiC)をベースとしたセラミック製で、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれるススなどの粒子状物質(PM)をほぼ完全に除去する部品。
DPFは粒子状物質(PM)を捕捉し続けると、徐々に目詰まりを起こすため、排ガス中の熱を利用して堆積したPMを燃焼させ、フィルターを再生する必要がある。しかし、再生方式によっては、PMが燃焼する際の発熱でDPFが損傷するという問題があった。
同社は耐熱性の高いSiCをベースに、弾性特性に優れたシリコンを含んだ複合体とすることで耐熱衝撃性を向上させた。同時に、多孔質セラミック材料の気孔率と気孔径を最適化し、DPF搭載による排気圧力損失が招く燃費悪化も防止している。
「ボンゴバン/トラック」は最大積載量1t以下のクラスとしては初めてのDPF採用車。このDPFは今後、マツダでの採用拡大が見込まれるほか、欧州の自動車メーカーでの採用も決定している。
http://www.ngk.co.jp/news/2003/1217.html
登録日時: 2004/03/09 09:09:17 AM
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