2013年11月02日
Keywords: 共生社会 ダイバーシティ 企業(非製造業)
産業技術総合研究所は2013年8月19日、年齢や障害の有無などに応じて視覚・聴覚・触覚特性をグラフィカルに表示できる「高齢者・障害者の感覚特性データベース」を構築したことを発表した。データベースは同時にウェブ(http://scdb.db.aist.go.jp/)で日本語版・英語版ともに一般公開され、利用条件に基づいて誰でも無料で利用できる。
このデータベースは、のべ3000人以上を対象として測定した視覚・聴覚・触覚の感覚特性を、年齢や障害の有無などの検索条件に応じて表示するもの。これらの特性データは日本工業規格(JIS)の「高齢者・障害者配慮設計指針」に採用されているため、数式や表で記述されたJISの規定内容をグラフィカルに表示する機能を持つ。
従来、身の回りの製品・環境・サービスなどは、若い健常者を対象に設計・開発される傾向があったが、今後は、製品などの設計者がこのデータベースを参照することで、高齢者・障害者を含むさまざまな人々に対応した製品・環境づくりが、迅速かつ簡便に行えるようになることが期待される。