2003年01月31日
Keywords: 3R・廃棄物 地方自治体 生態系・生物多様性
府民との協働による良好な河川環境づくりを「アドプト・リバー」として進めている大阪府は、和泉市内田町の二級河川松尾川高水敷で、「ひつじ飼育による河川環境づくり」を開始した。2002年8月26日には知事も見守る中、「ひつじさんの出陣式」が行われた。
ひつじを飼育することにより河川環境づくりを行うこの取り組みは、人手による除草経費の節減、不法投棄の抑止効果があるとともに、子どもたちが動物と触れ合うなど「癒やし」効果も期待されている。
大阪府では、2002年4月から7月にかけて、別の河川敷において、ひつじを放牧し除草をさせる実験を行い、良好な効果を確認している。
「ひつじさん」に期待する効果として、
1.河川への愛護心の芽生え、
2.府民に親しまれる場の提供(地域、子どもたちのふれあいの場、癒しの場)、
3.除草効果による経費の削減(除草コスト削減、不法投棄の抑止策)、
4.循環型社会へ向けてのささやかな貢献(焼却がなくなることによるCO2の削減、糞の堆肥化)
などが挙げられている。
ちなみに、日本では、紀元前1000年以上も前に中国で作られた時間と方位を示す手段である干支(えと)が日常生活の中に根づいているが、2003年の干支はひつじ。ひつじさんのいっそうの活躍が期待されている。
登録日時: 2003/01/31 11:42:07 AM
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