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2006年01月28日

 

持続可能な日本を測定する指標 - 経済(Economy)/食料

E-3. カロリーベースの食料自給率

1.現在値
40%(2003年度)

2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 47点
※得点算出法:
(現在値-最低値)/(2050年の目標値-最低値)*100

3.指標の解説
日本は食料供給を海外からの輸入に依存しており、食料自給率はOECD諸国でも40%と最低レベルにある。今後、世界の食糧需要量の急速な増加が予測されるなか、輸入への過度な依存体制は食料安全保障の面からも大きな懸念材料となる。
また、輸入をしておきながら食べ残しが多い状況も、公正な資源分配の観点から問題がある。食料自給率を向上させることは、他国への公平性を高めて持続的に日本が存続するために必要であり、指標に選択した。

4.2050年の目標
85%

5.将来あるべき姿
100%

6.あるべき姿と目標値の理由
食料・農業・農村基本計画(平成12年3月閣議決定)では、2010年の目標値を45%としている。この目標を達成するためには、2005年から1年あたり平均1%の上昇が必要である。この上昇ペースを2010年後も維持できたと仮定すると、2050年には85%に到達すると計算できる。
あるべき姿は、他国からの輸入が仮に途絶えたとしても国内のカロリー需要量を全てまかなえる状況(100%)である。もちろんすべての種類を100%自給するということではなく、種類によって国内で生産できないものは輸入し、多くとれるものは輸出するのが望ましい。

7.出典
農林水産省「平成15年度の食料自給率」より

8.一口メモ
国民に供給されている食料の全熱量合計のうち、国産で賄われた熱量の割合。この他、食料輸入量と当該国から日本までの輸送距離とを乗じた試算値「フードマイレージ」も、輸送による環境負荷の視点から指標候補である。自給率の向上は、フードマイレージの低減にもつながる。

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